こんにちは、かずやです。
この記事で決意したように、エンジニアとして転職をすることが出来ました。
しかし、失敗でした。
未経験からWeb制作会社へ転職しようか迷っている方に質問です。
- 本当にエンジニアとしての仕事を本業にする必要がありますか?
- 初心に戻って、プログラミングの勉強を始めた理由はなんですか?
Web制作会社へ転職し失敗した今の私の答えはこうです。
- 当時の仕事(サービス業)の将来性に不安を感じたが、エンジニア以外にも将来性があり、安定して稼げる仕事はたくさんある。
- 月5万円くらいの副収入が欲しい。
上記の答えから、当時の私とWeb制作会社へ転職しようか迷っている方に伝えたいこととして、『その転職が必要か本当によく考えて!!』です。
結果的に転職は失敗でした。私は、副業としてWeb制作をしていくだけで十分に人生の幸福度は上がっていたと思います。
このブログ記事を通して、
- 未経験からエンジニアへ転職を悩んでいる人
- 転職活動における会社選びで悩んでいる人
こういった方々への新たな気づきになれば幸いです。
目次
Web制作会社を3ヶ月で退職した理由
私は未経験からプログラミングを学習し始め、実際にWeb制作会社へと転職をすることができました。しかし、タイトルの通りやっとの思いで入社したWeb制作会社を3ヶ月という短期間で辞めました。
妻と2歳の娘がいる中で、しかも次の仕事に何か当てがある状況ではなかったですが、決断せざるを得ない状況になってしまっていました。
理由として2つあります。
それは、
- スキルを伸ばせる環境ではなかったこと
- 労働環境の悪さ
これが主な理由です。その他、細かい理由は多々ありますが、上記の2つが決定的でした。
①スキルを伸ばせない環境
- 洗車
- CMSアップロード
- 社長指示対応
これが私の主な業務内容でした。笑っちゃいますよね笑
この仕事をしていて、エンジニアとしてのスキルは伸びるはずがないです。入社前に想定していた業務環境とは違いすぎるというのが、まず1つ目の退職理由です。
これをツイートしたところ、514いいね、129リツイートとなる私にとっては、プチバズり状態でした。
コメントからわかるようにエンジニアなのに【❶洗車】というのがパワーワードだったようです笑
Web制作会社にフロントエンドエンジニアとして採用されたエンジニアなのに洗車って意味がわからないですよね。
なぜ洗車なんかするかというと、入社したWeb制作会社では、Webの他に車販売事業も行っており、そちらの仕事をやったというカラクリです。
私自身、自動車整備士の資格を持っているので、面接の時点で『車事業の方も1割〜2割くらいは手伝ってもらうかもしれません』と言われました。
1割程度なら気晴らしになるかなと安易に了承してしまったこと、そのような依頼をする企業を選んでしまったことが失敗でした。
それに、転職者が企業の口コミを調べるときに使う有名なサービス、Open Workや転職会議に1件も口コミ投票がなかったのは不安要素でした。
Twitterなどで『未経験からエンジニア採用されると酷い会社だと研修と言いつつ、エンジニアと全く関係のないコールセンターや家電量販店での勤務がある』なんて怖い噂を何度も見たことがありました。
主にSESと呼ばれる事業形態の企業に多いようですが。
私は、これが怖かったので、どの企業でも面接を受ける時は必ず『採用後に想定している業務内容はどういった業務でしょうか?』と聞き、対策をしていました。
入社した企業の面接では、『フロントエンドエンジニアとして採用し、サブページや一部のコンテンツのコーディングから始めてもらう。』という話でしたが、実際に業務としてコーディングをすることは残念なことにありませんでした。
1日の業務の流れとしては、
- 8:30ごろ本社へ出社
- メールチェック後、車事業部へ移動(車で15分ほど)
- 夕方16時ごろに本社へ戻り、CMSのアップロード作業
- 上記をしながら膨大な量の社長指示対応
- 22〜23時ごろ退社
ざっくり、このような流れでした。
CMSのアップロードは1件5分ほどの作業ですが、それが多い日は50件以上あるので単純計算約4時間くらいかかります。一度教えれば中学生でもできる単純作業です。
この業務内容では、スキルは身につかないというのは、わかっていただけるのではないかと思います。
②労働環境の悪さ
2つ目の退職理由として、労働環境が入社前に聞いていた話と違いすぎることです。
転職することで実現させたい環境として、【ワークライフバランスが良い会社でスキルを伸ばす】という、超わがままな転職軸を定めていました。
そんな希望を叶えられろうな企業を見つけてワクワクして働き始めましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。
ホームページの採用ページでは、
- 平均残業時間 月/10時間未満
- 有給取得率 100%
- 副業OK
面接では、『遅くても20時には誰もいないし、21時以降の残業は禁止しています』と言っていました。
休日出勤に関しても、よっぽど納期がキツイ場合の除いてほぼないし、そう言った仕事の受け方はしていないという話でした。
これならワークライフバランスを整えながらスキルを伸ばせる!副業もガンガンやっていこう!と思っていました。
実際に働き始めて、わかったこととして、
- 夜中の2時過ぎまで働く社員が多数
- 私の場合、残業時間 月/60時間以上(サービス残業)
- 月2〜3回の休日出勤(休日出勤手当ではなく、残業扱い)
- 会社の夏休み期間を社員の有給消化にさせている
- 離職率が異常(在籍していた3ヶ月で私を含め7人の退職者)
- 経営者自身が平然と『うちはブラックだから』と口にする
仕事がある日は家族との時間は取れませんでしたし、こんな働き方をする私を見て妻も私の身体をとても心配していました。転職することで実現させたい環境、【ワークライフバランスが良い会社でスキルを伸ばす】という、超わがままな転職軸は実現することはありませんでした。
これらが退職理由の主な2つです。
体力とメンタルは強い方だと思っていましたが、身体も心も限界でした。
Web制作会社へ転職を悩んでいる人に、こう言った現実があるということを知ってもらいたです。
長々と退職理由を書きましたが、退職した会社に対して文句を言いたいわけではないです。会社員として働く以上、自分がやりたい仕事だけをできるわけではないし、エンジニアとしてのスキルがあれば仕事内容も違っていたと思います。それに、私自身が入りたいと思って入社を決断したので、3ヶ月での短期退職というのは完全に自分の責任だと思っています。
Web制作会社へ転職をしたのは完全に失敗してしまったのですが、知らない世界を知ることができたという観点では転職して良かったと思っています。いまだにWeb制作は楽しいと感じますが、Web制作を本業にするというのは私には合わないということを、家族に迷惑と心配をかけながら、身をもって知ることができました。
この世界を知らず実体験として痛い目を見ないと、モヤモヤした気持ちだったと思います。
Web制作(エンジニア)を本業にしようと思って行動しましたが、私にはその業界自体の働き方は合わず、副業でよかったなと思います。
先日、いつもお世話になっている美容室のホームページを納品しましたが、自分のコントロール下でのサイト制作は楽しかったですし、お客様にも喜んでもらえて私自身とても嬉しかったです。これはまた後日、別の記事で紹介したいとおもます。
ブラック企業を避けるコツ
私が在籍した会社は少し特殊だと思いますが、Web制作会社は業界的にもブラック企業が多いという話を聞きます。
ブラック企業が多いというのは、実際に働いている方や、キャリアアドバイザー、転職エージェントから聞いた話です。
ホームページや面接だけでは、なかなかブラック企業か見抜くのは難しいです。実際に働いてみないとわからないことって多いですよね。それでも、面接時の質問で怪しいと感じることはできると思います。
面接で離職率について質問する
私はこの質問をしなかったことが、ブラック要素を見抜けなかった一因ではないかと今になって思っています。
私の在籍していたわずか3ヶ月の間に私を含め、7人が退職しました。これって異常ですよね?自社ホームページをリニューアルして1年半くらいという話でしたが、ホームページの集合写真に写っている社員の半分以上が退職済みでした。
短期離職するということは、
- 早めに見切りをつけた
- 環境に耐えられない
- 仕事をやっていけない
などの理由があると思います。
短期離職率が高いということは、何かしら原因があるわけでブラック要素があると考えていいのではないでしょうか。働きやすければ退職するという選択はしませんよね。
ただ、面接の時に、
『御社の離職率はどのくらいでしょうか?』
と、質問しづらいですし、面接官の印象もあまりよくないですよね。
角が立たない質問の仕方として、
『御社で長く安定的に働きたいと考えております。御社で働く社員様の平均勤続年数と離職率はどのくらいでしょうか?』
といった具合に、いったん前置きをし、それから本来聞きたいことを質問すれば印象も悪くないと思います。
この質問で深掘りして聞きたいことは、離職率は試用期間も含んでいるかという点です。試用期間を含まず、離職率を低く思わせようとする対策です。
会話の流れで、『その離職率は試用期間やパート・アルバイトを含んだものでしょうか?』と聞けば自然ですよね。
本当のことを言ってくれる企業だったらいいですが、何か隠そうとしている様子や、嘘をついているような印象でしたら、その直感は信じていいのではないでしょうか。
私の場合は、スキルを伸ばせる環境ではなかったですが、多少ブラックな要素があったとしても、スキルが伸ばせる環境なら自分の資産になっていくので、思い切って飛び込んでいくのは、全然ありだと私は思います。
サービス残業に関しても、法律的にも良くはないですが、目の前の仕事を通じて勉強させてもらってるという視点もあるのでいいかなと。仕事を通じて自分のスキルを身につけて、そのスキルを持って条件のいい会社へ転職をしていけば問題ないと思っています。
最後に。
何十社と応募し、ことごとく不採用通知が出ると本当に辛いですよね。やっとの思いで内定が出ると、多少懸念点があったとしても、つい内定を出した企業に飛びつきたくなる気持ちは、痛いほどわかります。
私は内定が出た時期には、自分で引くに引けなくなってしまっていたのではないかと思っています。プログラミングの学習も転職活動もある程度進んで、初心を忘れて視野が狭まっていたように感じます。
エンジニアという仕事に絞らず、広い視野で考えるべきでした。
自分と家族の人生の重要な決断をするときに、自分の意地やプライドなんてものは本当に邪魔になります。
転職活動がある程度進んでいたとしても、『途中でやっぱりやめる』って決める勇気も大切だと思います。何か悪いことしてるわけではないです。
当時の自分にもう一度この質問をしたいです。
- 本当にエンジニアとしての仕事を本業にする必要がありますか?
- 初心に戻って、プログラミングの勉強を始めた理由はなんですか?
Web制作会社への転職を否定しているわけではないです。私にもっとスキルが身についていれば、もっと環境の良い企業に入れたわけですし、入社を決めたのも私自身です。
ただ、私の失敗経験を誰かに伝え、その人がより良い選択をし、人生の幸福度を充実させて欲しいという想いからこの記事を書きました。
プログラミングの勉強で身につけたスキルは、今もあります。これからも勉強は続けていきます。
幸いなことに、次の転職先も決まっています。まずは、本業にしっかり取り組み家族を安心させ、会社に貢献していきたいです。
そのかたわら、Web制作を継続していきたいと思っております。
ここまで長々と読んでいただき、ありがとうございます。
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